「安全」と言い続けた山下俊一・長崎大教授
放射能から福島の子どもたちを守るための
緊急署名運動が、6月10日から始まっている。20日には、署名運動を進める「
子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」などが記者会見、その様子が
OurPlanet-TVで放送された。
署名の内容は、現在、福島県の
放射線リスク・アドバイザーおよび
県民健康管理調査検討委員会の委員になっている、
山下俊一・長崎大学教授の解任を求めるもの。
署名文によれば、
山下氏は、
福島第一原発事故以来、「
100ミリシーベルトまでは、妊婦も含めて安全」と言い続ける一方で、医師向けの文章では「
10〜100ミリシーベルトの間で発がんのリスクを否定できない」などと指摘しているという。
山下氏を信じ、子どもを被爆させた親たちの無念
山下氏は、「
放射線と私たちの健康との関係」(3月21日福島市)という講演において、
「100マイクロシーベルト/hを超さなければ、全く健康に影響及ぼしません。」と断言。子どもに対しても、「どんどん遊んでいい」
と述べたという。
これに安心した親は子どもたちを外で遊ばせ、その結果、
子どもの被爆を増やすことになってしまった。会見をした同福島ネットワークの
中手聖一氏は
「信じてしまった(親たちは)自分を本当に後悔して、子どもたちに対する本当に罪悪感を感じながら生きています」
と、涙をこらえ、何度も声を詰まらせながら訴えた。
山下氏、広島・長崎までも愚弄するような発言
また、
山下氏は、先述の講演において、
「放射能の影響は(略)クヨクヨしている人に来ます」
など、驚きの非科学的な理論を展開、さらには、
「これから福島という名前は世界中に知れ渡ります。(略)もう、広島・長崎は負けた。」
という、
原爆被爆地をどう思っているのか、
日本の被爆体験をどう思っているのか、まったく理解に苦しむ発言をした。このような人物が放射能に関わるアドバイザーとは。まったく笑止千万である。
署名先情報
20日の会見の様子は、現在も
OurPlanet-TVのサイトで視聴可能だ。署名を呼びかけている団体は以下のとおり。
FoE Japan、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、グリーン・アクション、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)、国際環境NGO グリーンピース・ジャパン
署名の最終締切りは
7月5日になる。
福島県民以外の署名は、下記「
FoE Japan」サイトで可能。
「
福島の子どもたちを守るための緊急署名〜避難・疎開の促進と法定1ミリシーベルトの順守を」
福島県民は下記ページにてネット署名ができる。
「
福島県民署名:山下俊一氏を、福島県放射線リスク・アドバイザー等から解任することを求める署名」
ダウンロード署名(福島県民)は以下。
http://fk-m.com/re-yamaOurPlanet-TV
山下俊一放射線アドバイザーにNO〜解任を求め署名開始[必見!冷静な
中手聖一氏が声を詰まらせ会見]
[これが大学教授の発言か?広島・長崎の人々はどう思うか?]