セーチン副首相「Googeleがエジプトで何をしたか」
ロシアのイーゴリ・セーチン副首相は、2月22日に付けの米国・ウオール・ストリート・ジャーナル紙に掲載されたインタビューで、エジプトの政変について、米・Googele社が民衆を扇動し、混乱を助長したとして批判した。
セーチン副首相は、ムバラク前大統領を退陣に追い込んだ、エジプト政変について
Googeleの幹部らがエジプトで何をしたか、民衆の力がどう操作されたかを見なさい
と、コメント。懸念内容について明言しないものの、Googele社に対して強い警戒感を表した。
※画像は
ロシア政府公式サイト(ロシア語)
中国に続きロシアでもネット規制か
ウラジーミル・プーチン首相の側近であるセーチン副首相が、Googele社に対してこれほどまでの拒否反応を示すのは、エジプトをはじめとした、アラブ諸国の騒乱を目の当たりにして、ロシア強硬派の間で、インターネットが社会的騒乱に果たす役割を無視できなくなっていると受け取れる。
Googele社・中東・北アフリカ地域担当のワエル・ゴニム氏は、政変の最中、12日間にわたってエジプト当局に身柄を拘束され、解放後はデモなどの反政府活動にを参加して、民衆からは英雄視された。
現在、ロシアでは、インターネット上での活動はかなり自由で、メドベージェフ大統領やプーチン首相に対する批判も見られるが、ロシア強硬派の間には、中国のようなネット規制に前向きな意見があると指摘する専門家もいる。
Reuters「ロシア副首相、エジプト政変で米グーグルを非難=報道」
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-19685820110223ロシア政府公式サイト(ロシア語)
http://government.ru/#