得票率、野党候補34.5%、現職33.1%
ポーランドで10日、大統領選が行われた。出口調査によると、最大野党の右派「法と正義」のアンジェイ・ドゥダ氏が34.5%の得票率を得て、驚きの勝利となった。投票率は48.8%。
与党の中道右派「市民プラットフォーム」の支援で再選を目指すブロニスワフ・コモロフスキ大統領は、得票率33.1%で2位につけた。両候補とも当選に必要な過半数の票を得ることができなかったため、両氏による決選投票が24日に行われる見通しとなった。独WirtschaftsWocheが11日、報じた。
この結果予想を受け、コモロフスキ氏は「理性のあるポーランド人全員にとって最初の警告だ」と危機感を表した。一方、ドゥダ氏は「安全なポーランドで威厳のある生活を送れるように、大統領交代は必要である」とコメント。
世論調査ではコモロフスキ氏が優勢
現職コモロフスキ氏は2010年、大統領に就任。前任のレフ・カチンスキ氏(「法と正義」)は2010年4月、カティンの森事件追悼70周年記念式典に出席するために搭乗していた大統領専用機の墜落事故により死亡した。
コモロフスキ氏は、国民に人気があり、選挙前の世論調査では40%の支持率を得て、優位とみられていた。
だが、出口調査の結果予想では、ドゥダ氏がわずかにリード。ドゥダ氏は、減税や退職年齢の引き下げ、社会福祉の拡充などを訴え、ユーロ導入への慎重姿勢も打ち出している。
(画像はflickrより) Photo:
Andrzej Duda/by Lukas PlewniaWirtschaftsWoche:Prognose sagt Stichwahl in Polen voraus
http://www.wiwo.de/politik/11759554.html