現職破り、勝利!
クロアチアで11日、大統領選の決選投票が行われた。開票率99%時点での暫定結果によると、中道右派野党、クロアチア民主同盟のコリンダ・グラバル・キタロビッチ氏(46)が、現職のイボ・ヨシポビッチ氏(57)を僅差で破り、勝利した。
クロアチア初の女性大統領の誕生である。シュピーゲル誌オンライン版が12日、報じた。
得票率50.4%を獲得
グラバル・キタロビッチ氏は得票率50.4%を獲得、ヨシポビッチ氏の得票率は49.6%だった。連立政権の主軸である中道左派、社会民主党の支援を受け、選挙前の世論調査で、グラバル・キタロビッチ氏をリードしていたヨシポビッチ氏にとっては、期待外れの結果となった。
2週間前に行われた第1回投票においては、ヨシポビッチ氏がわずか1ポイントの差でグラバル・キタロビッチ氏をリードしていた。敗因は、長年続く景気低迷により、国民が現政権に失望したことによるとみられる。
勝利したグラバル・キタロビッチ氏は、米国の元クロアチア大使で、2011年には、NATOの事務次長に就任。その後、2005~08年までクロアチア外相を務めた。
(画像はシュピーゲル誌より)
シュピーゲル誌:Stichwahl: Kroatien bekommt seine erste Präsidentin
http://www.spiegel.de/politik/1012437.html