SYRIZAが149議席確保
ギリシャで25日、総選挙が行われた。開票率99.9%の時点で、反緊縮派の野党・急進左翼進歩連合(SYRIZA)が得票率36.3%を獲得、149議席を確保し、勝利した。26日午後、SYRIZAのアレクシス・ツィプラス党首は首相に就任した。
ただ、政権を形成するには300議席中151議席が必要で、ツィプラス党首は26日、独立ギリシャ人のカンメノス党首と会談。カンメノス党首は、両党が連立政権を樹立することで合意したと発表した。
カンメノス党首は、26日付シュピーゲル誌に対し、
「われわれは、自分たちで立ち直って見せる。メルケル首相に決して、ひれ伏して頭を下げない。」(シュピーゲル誌より引用)
と述べた。
サマラス首相、敗北を認める
ドイチェ・ヴェレの情報によると、SYRIZA側も連立政権の合意に関して、認めているようだ。
独立ギリシャ人は得票率4.8%で13議席を獲得。両党を合わせると、162議席となる。ギリシャ国民議会は1院制議会で定数300、任期4年である。250議席を選挙で争い、残り50議席は第1党に「ボーナス」として上乗せされる。
一方で、欧州連合(EU)主導の緊縮財政を進めてきた中道右派の新民主主義党(ND)は、得票率27.8%で76議席を獲得。全ギリシャ社会主義運動(PASOK)は、同4.7%、13議席だった。NDのサマラス首相は、敗北を認めた。
第3党となったのは、極右政党「黄金の夜明け」で、同6.3%、17議席。昨年結成されたプロヨーロッパの新党・ポタミ(川)は同6%を獲得し、17議席を得た。ギリシャ共産党(KKE)は同5.5%。
今後の政策はいかに?
新政府は、独自の改革案を提出することになるが、国民の間でも「緊縮疲れ」が広がり、緊縮を求めるドイツなどとの対立は避けられないとみられる。
ギリシャはこれまでに、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)から約2400億ユーロの支援を受けている。また、ユーロ圏各国の財務相による会合であるユーログループは、ギリシャ救済プログラムを2月28日まで延長することを決定している。
シュピーゲル誌/Neue Regierung in Griechenland: Syriza bildet offenbar Koalition mit Unabhängigen Griechen
http://www.spiegel.de/politik/1014995.htmlドイチェ・ヴェレ/Tsipras als griechischer Ministerpräsident vereidigt
http://www.dw.de/18214227