フレデリック・バルビエ氏が得票率51.43%で勝利
フランス東部のドゥー県で8日、国民議会議員補欠選挙の決選投票が行われた。与党・社会党から出馬したフレデリック・バルビエ氏が得票率51.43%で勝利を収めた。
今回の選挙は、パリの同時多発テロ事件後、最初の選挙で、極右の国民戦線(FN)の候補者ソフィー・モンテル氏がイスラムへの恐怖を利用した選挙戦を繰り広げたが、僅差で敗れた。モンテル氏の得票率は48.57%。
1日に行われた第1回投票においては、モンテル氏が得票率32.6%で同28.9%のバルビエ氏をリードしていた。
社会党にとって重要な勝利
今回の補欠選挙は、ピエール・モスコビシ前財務相が昨年11月、欧州委員会経済・通貨問題担当委員に任命されたことに伴って、実施された。
オランド大統領(社会党)が大統領に就任した2012年5月以来、社会党は13回連続、補欠選挙で敗北を喫している。それゆえに、今回の勝利は象徴的な意味においても重要な勝利であったといえよう。
一方で、1月のテロ事件を取り上げ、イスラムへの恐怖を警告し、移民規制の強化などを訴えた国民戦線(FN)が、その勢いを印象づけた選挙だった。
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