無所属のKesz氏が43%獲得
ハンガリー西部の町ヴェスプレムで22日、国民議会の補欠選挙が行われ、野党候補のZoltan Kesz氏の勝利が確実となった。シュピーゲル誌オンライン版が22日、報じた。
選挙管理委員会の情報によると、開票率80%の時点で、Kesz氏は得票率43%、与党、フィデス=ハンガリー市民同盟のLajos Nemedi氏は同34%を獲得。Kesz氏は、無所属で左派系とリベラル系の政党から支援を受けていた。
今回の補欠選挙は、ティボル・ナヴラチチ前法務相が、欧州委員会教育・文化・青少年・スポーツ担当委員に任命されたことに伴って、実施された。
3分の2以上の絶対安定多数を失う
オルバン首相率いるフィデス=ハンガリー市民同盟は、2010年から3分の2以上の絶対安定多数を確保してきた。それにより、メディア法や選挙法など数多くの法律を改正し、新憲法を採択。事実上、三権分立を弱体化していた。
それが、今回の1議席のために議会における3分の2以上の絶対安定多数を失うこととなる。
ここ数カ月、反政府デモが頻繁に行われており、Kesz氏も昨秋、ヴェスプレムでデモを主催。数百人もの市民がデモに参加した。Kesz氏は「ヴェスプレムの有権者は、ハンガリー国民の期待に応え、与党の『3分の2支配』を終わらせた」と勝利のコメントを述べた。
シュピーゲル誌/Nachwahl in Ungarn: Orbán-Partei verliert Zweidrittelmehrheit
http://www.spiegel.de/politik/ausland/1019911.htmlハンガリー国民議会 ホームページ
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