SPDが第1党になるも、過去最低の得票率
ドイツ・ブレーメン州で10日、ブレーメン州議会選が行われた。社会民主党(SPD)が得票率32.9%で第1党の座を維持。連立パートナーである緑の党とともに政権を続行することが可能となった。公共放送ARDのターゲスシャウが11日、報じた。
だが、SPDの得票率は戦後以降で過去最低を記録。緑の党(Die Grünen)も得票率15.3%で、前回よりも7.2ポイントも低下した。ただ、前回は福島第一原発の事故により、例外的な結果を得たことが背景にあるといえよう。
両党は合わせて44議席を獲得し、かろうじて過半数に達した。投票率は48.9%で、前回の55.5%よりもさらに低下した。
CDU、FPD、左翼党が得票伸ばす
得票を伸ばしたのは、キリスト教民主同盟(CDU)と自由民主党(FDP)、左翼党(Linkspartei)。CDUのトップ候補者、エリザベート・モチュマン氏は得票率22.6%を獲得、第2党となった。また、FDPも大健闘し、得票率6.5%を獲得。2011年の選挙で議席を失った同党は、再び州議会に返り咲いた。
左翼党は得票率9.2%を得て、前回の5.6%から大幅にアップ。「ドイツのための選択肢(AfD)」は5.5%で、はじめて議席を獲得。
議席数は、SPDが30議席、CDUが20議席、緑の党が14議席、左翼党が8議席、FDPが6議席、AfDが4議席、「Bürger in Wut(怒れる市民)」が1議席を得ることとなる。
モチュマン氏、連立形成の可能性を示唆
CDUはSPDに連立パートナーとなる準備があることを示唆している。モチュマン氏は、CDUの支持率が上がったことに対し、「このままではいけない、という有権者の明確なシグナル」だと強調。
現在発表されている結果は、部分的な集計結果に基づく予測であり、ブレーマーハーフェンの結果100%とブレーメンの結果89%に基づいている。予備結果の発表は13日になるもよう。
ARDターゲスシャウ:Knappe Mehrheit für Rot-Grün
https://www.tagesschau.de/inland/bremen-wahl-109.htmlブレーメン州 公式サイト
http://www.bremen.de/