社会民主党のレベロデソウザ氏が約53%を得票
ポルトガルで24日、大統領選が行われ、中道右派の最大野党、社会民主党のマルセロ・レベロデソウザ氏(67)が当選を決めた。中央選管の集計(開票率99%)によると、レベロデソウザ氏の得票率は52.78%。独ヴェルト紙オンライン版が24日、報じた。
有力な対抗馬だったアントニオ・サンパイオ・ダ・ノヴォア氏は得票率22.17%で大きく引き離された。第1回投票で当選を決める過半数の票を獲得したため、決選投票は行われない。大統領就任は3月9日の予定。
社会党のコスタ政権と協調
今回の選挙はアニバル・カバコシルバ大統領の任期満了に伴い、行われた。ポルトガル大統領の任期は5年で、3選は禁止されている。同国で大統領は象徴的な存在だが、危機が発生したときに議会の解散権を持ち、一定の発言力を持つ。
同国では昨年10月、総選挙が行われ、中道左派、社会党のコスタ政権が発足した。コスタ政権は少数派政権で、緑の党と共産党の支援を受けている。コスタ首相は、レベロデソウザ氏と協調していく見通し。
レベロデソウザ氏は、リスボン大学の法学部教授であり、ジャーナリスト、さらに、テレビのコメンテーターとしての知名度も高い。同氏は、「政権の安定のために、全力を尽くす」と約束した。
Die Welt:Rebelo de Sousa gewinnt Präsidentschaftswahl in Portugal
http://www.welt.de/politik/ausland/article151413724/ポルトガル大統領府 ホームページ
http://www.presidencia.pt/