世界の3分の2が深刻な汚職問題を抱えている
世界各国の汚職実態を監視する非政府組織(NGO)である「トランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency International)」は27日、世界168の国・地域の「腐敗認識指数2015」を発表した。
腐敗認識指数は、公共部門の汚職レベルを0(腐敗度が高い)から100(腐敗度が低い)までに指数化。その度合いを国際比較し、国別にランキングしたもの。報告書によると、168カ国中、68%の国や地域でいまだ指数50を下回り、深刻な汚職問題を抱えているという。
デンマークは連続1位
日本は前年の15位(76)から18位(75)に順位を下げた。アジアのトップはシンガポールで8位(85)。その他、香港も日本と同じ18位(75)で台湾は30位(62)、韓国は37位(56)、中国は83位(37)だった。( )内は腐敗認識指数。
以下、上位5カ国の結果である。
1位 デンマーク(91)
2位 フィンランド(90)
3位 スウェーデン(89)
4位 ニュージーランド(88)
5位 オランダ/ノルウェー(87)
(「腐敗認識指数2015」より)
最下位は北朝鮮とソマリア
トランスペアレンシー・インターナショナルによると、2015年には世界的に清潔度がアップし、小さな進歩を見せているという。なかでも2012年以来、ギリシャとセネガル、英国は有意なスコアアップが見られる。
一方で、オーストラリアやブラジル、リビア、スペイン、トルコではスコアが悪化している。例えば、オーストラリアは日本より上の13位にランクされているが、2012年には85あった指数が2015年には79となっている。
腐敗が深刻な下位5カ国は以下の通り。
163位 アンゴラ/南スーダン(15)
165位 スーダン(12)
166位 アフガニスタン(11)
167位 北朝鮮/ソマリア(8)
(「腐敗認識指数2015」より)
トランスペアレンシー・インターナショナル「腐敗認識指数2015」
http://www.transparency.org/cpi2015トランスペアレンシー・インターナショナル プレスリリース
http://www.transparency.org/pressrelease/