女性が候補者になるのも、投票できるのも初めて
サウジアラビアで11月29日、地方選挙の選挙活動が開始された。今回の選挙から女性の参政権が認められ、初めて女性が候補に立つことが可能となった。独シュピーゲル誌オンライン版などが11月29日、報じた。
当初、70~200人の女性候補者が想定されていたが、保守的な風土が残るサウジアラビアの地方選挙に立候補を申し出た女性は865人。サウジアラビアの歴史のなかで、女性が候補者となるのも投票できるのも今回が初めて。
11月29日付donaukurierによると、
有権者リストに登録された女性の数は、男性の10分の1にあたる13万600人。(donaukurierより)
だという。
12月12日、投票
ただ、女性候補者らは有権者の集会を開くことができない。選挙管理委員会によると、女性候補者らは、テレビで選挙キャンペーンを展開するか、スポークスマンを通じての活動方法がとられるという。選挙ポスターは男女候補者ともに許可されている。
投票日は12月12日。284の地方議会で選挙が行われ、6140人以上の立候補者が議席をめぐって争うこととなる。議会のメンバーの3分の2が選挙によって決まり、残りの3分の1は任命によって決まる。
女性2人に立候補不許可
これまでに選挙当局によって立候補の許可が下りなかった女性は2人。1人は、2014年12月に女性の自動車運転解禁を求めて、隣国アラブ首長国連邦からサウジアラビアに入国しようとしたルージャイ・ハスルールさん。
もう1人は、活動家のナッシマ・アル・サダーさん。彼女は11月28日夜、理由を告げられることなく、立候補禁止を言い渡されたことを公表した。
(画像はイメージです) Photo:
by Tribes of the WorldSpiegel Online/Kommunalräte:865 Frauen stellen sich in Saudi-Arabien zur Wahl
http://www.spiegel.de/politik/ausland/1065107.html#donaukurier/Erstmals in Saudi-Arabien Frauen im Wahlkampf
http://www.donaukurier.de/nachrichten/art154776,3152310