投票率アップが敗因
フランスで13日、州議会選挙の決選投票が行われた。6日に行われた1回目投票では、極右政党、国民戦線(FN)が第1党となったが、決選投票では13地域圏すべてで敗北する結果となった。ドイツ公共放送ARDターゲスシャウが14日、報じた。
専門家は、国民戦線の敗因の1つとして投票率を挙げている。社会党・共和党ともに、先週よりも有権者の動員に努め、その結果、投票率が上がった。
先週の1回目投票の投票率は約50%、一方、今回の投票率は約58.4%で、8ポイント余り伸びている。FNが第1党になることを危惧した有権者がより多く投票に臨んだことがわかる。
また、1部の地域圏では、1回目の投票で苦戦を強いられた与党・社会党の候補者が辞退し、ライバルの共和党に投票するよう呼びかけたことも大きな要因だ。
サルコジ前大統領の共和党が勝利
内務省の開票率98%時点での発表によると、サルコジ前大統領率いる保守系の最大野党・共和党を中心とする右派連合が7地域圏で、オランド大統領の与党・社会党の左派連合は5地域圏で、それぞれ勝利した。
得票率は、右派連合が40.6%、左派連合が29.1%、FNは27.4%。
ルペン党首も敗北
1回目投票で北部のノール=パ・ド・カレー地域圏において得票率40%超を獲得して他党を大きくリードしたFNのマリーヌ・ルペン党首は、42.2%で2位だった。1位は共和党候補者のクサビエ・ベルトラン氏で得票率57.8%を獲得。
同様に、FNの希望の星で南部のプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏から出馬したルペン党首のめい、マリオン・マレシャル=ルペン氏も敗北した。得票率は45.2%。勝利したのは54.8%を獲得した共和党、ニース市長のクリスチャン・エストロジ氏である。
だが、FNは第1党となった1回目投票から一転して敗北を味わったものの、FNに投票した有権者は約660万人で、過去最高である。
ドイツ公共放送ARDtagesschau.de:Schlappe für Le Pens Front National
https://www.tagesschau.de/ausland/105.html国民戦線(FN) 公式サイト
http://www.frontnational.com/