女性有権者の投票率82%
サウジアラビアで12日、初めて女性の参政権を認めた地方選挙が行われ、女性候補20人が初当選した。独ヴェルト紙オンライン版が14日、報じた。
投票は、全国284の地方議会にあたる「地方評議会」の約2100議席を対象に行われた。今回の選挙から、サウジアラビアで初めて女性の立候補と投票が認められ、立候補した女性は約980人、有権者リストに登録した女性は13万人だった。そのうち、実際に投票した女性は約10万6000人、女性有権者の投票率は82%ということだ。
一方、男性候補者は約6000人で、登録した有権者は約135万人。男性有権者の投票率は44%で、全体では47%。
女性の権限拡大へのステップ
サウジアラビア西部のメッカ州にある紅海に臨む都市ジッダでは、3世代にわたる3人の女性が立候補した。そのうちの1人、Sahar Hassan Nasiefさんは、
サウジは女性に車の運転を禁じている世界唯一の国だ。また、サウジの女性は結婚やパスポート取得、海外旅行や高等教育を受けるにあたって、男性の許可を得ることが義務づけられている。今回の選挙が女性の権限拡大に向けたステップになればと思う。(ヴェルト紙オンライン版より引用)
と語った。
米国務省のスポークスマン、ジョン・カービー氏は女性の参政権を認めた今回の選挙について「歴史的なマイルストーンだ」と称賛し、「今後包括的な選挙へと移行するための重要なステップだ」と伝えた。
(画像はイメージです) Photo:
by Tribes of the WorldDie Welt:20 Frauen gewinnen Sitze bei Wahl in Saudi-Arabien
http://www.welt.de/politik/ausland/article149921024/