蔡氏の勝利で女性の総統が誕生
16日に投票が行われた台湾総統選は、民進党の蔡英文氏が圧勝し、女性の総統が初めて誕生した。
また、同時に行われた台湾の議会である立法院の選挙では、民進党が113議席中68議席(前回から28議席増)を獲得し、国民党にかわって第1党に躍進。初めて単独過半数に達した。8年ぶりの政権交代である。
中国「1つの中国」を主張
この結果を受けて、中国の共産党指導部は「台湾独立のための活動は容認できない」と警告。さらに、「蔡氏は『1つの中国』の原則を認識し、台湾は中国の一部であることを理解すべきだ」と要求した。
勝利した民進党は、中国が台湾との交流の前提とする「1つの中国」の原則を認めていない。
中国国務院台湾事務弁公室は、「われわれは国家主権と領土の一体性を保護することを決定した」と発表。また、中国外務省も「国際社会が台湾は中国の一部であるという『1つの中国』原則を堅持することを期待する。台湾問題は中国の内政問題である。」との談話を発表した。
中国国内のソーシャルメディアでは、「蔡英文」および「台湾選挙」での検索はブロックされた。
(画像はflickrより) Photo:
Tsai Ing-wen 蔡英文/by davidreid台湾総統府 ホームページ
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