連立与党、得票率38.6%で最大勢力を維持
ポルトガルで4日、議会選が行われた。緊縮財政を推進してきたペドロ・パソス・コエリョ首相率いる社会民主党(中道右派)中心の連立与党が開票率99%の段階で、38.6%の得票率を得て、最大勢力を維持した。だが、過半数には届かなかった。
最大野党の社会党は得票率32.4%で、第2党を維持。ポルトガル共産党と緑の党からなる統一民主同盟は得票率10.2%、急進左派の左翼ブロックは得票率8.3%を獲得した。シュピーゲル誌オンライン版が5日、報じた。
コエリョ首相、政権続行に意欲
社会党のアントニオ・コスタ書記長は4日夜、「社会党は目標を達成することができなかった」と敗北を認めたものの、有権者は政権交代の望んでいるとの考えを示した。
一方、コエリョ首相は記者会見で、過半数に届かなかったことに触れたうえで、「選挙に勝利した勢力が政権を担わないのはおかしい」と述べ、政権続行に意欲をみせた。
首相は今後も緊縮プログラムを続行する意向だが、公務員の給与削減に関しては、段階的に撤回していく方針だという。
財政危機に陥ったポルトガルは2011年、欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)に総額780億ユーロの支援を要請。3年後の2014年には欧州危機救済措置のもと、実質成長率が前年比0.9%プラスに転じた。
Spiegel Online/Portugal: Regierungskoalition siegt bei Parlamentswahl
http://www.spiegel.de/politik/ausland/1056134.htmlポルトガル共和国政府 ホームページ
http://www.portugal.gov.pt/pt.aspx