憲法裁判所に異議申し立て
5月22日に行われたオーストリア大統領選の決選投票は、「緑の党」の元党首で無所属から立候補したアレクサンダー・ファン・デア・ベレン氏(72)が、極右・自由党(FPÖ)のノーバート・ホーファー氏(45)を僅差で破り、勝利した。
その結果を受け、FPÖは8日、異議申し立てを行ったことを明らかとした。発表によると、FPÖのハインツ=クリスティアン・シュトラーヒェ党首は大統領選の結果に対する異議申し立てを憲法裁判所に提出。提出された150ページにもおよぶ書類には、開票時における矛盾や不正、ミスなどについて記述されているようだ。
不在者投票の開票で問題を確認 当該票は50万票以上
ホーファー氏は1次投票において、得票率35.4%を獲得し首位につけていた。だが、決選投票では、ファン・デア・ベレン氏が50.3%を得票し、約3万1000票の差をつけて勝利した。
シュトラーヒェ党首は、「矛盾点は膨大な量で無視できる数ではない」と強調。特に、117選挙区中94選挙区の不在者投票の開票で法的問題が確認できたとしている。その数は50万票以上にのぼるという。
投票のあった22日、日曜日の夜にはホーファー氏がリードしていた。翌日の月曜日に不在者投票の開票が行われ、その結果、ファン・デア・ベレン氏の勝利が確定した。
(画像はプレスリリースより)
FPÖ ニュースリリース/HC Strache: FPÖ ficht Bundespräsidentschaftswahl an
https://www.fpoe.at/artikel/