スーチー氏、外相など4閣僚ポストを兼務
ミャンマーで3月30日、ティンチョー新大統領と新閣僚の就任式が行われた。軍出身ではない大統領による政権は55年ぶり。欧州メディアが同日、報じた。
ティンチョー新大統領は「自由・公平・独立を守り、ミャンマーのために自分の命をかけることを誓う」と宣誓し、満場の拍手の中で就任した。
新政権での入閣が注目されていたアウンサンスーチー氏は、外相、大統領府相、教育相、電力・エネルギー相の4閣僚ポストを兼務することが正式に決まった。
日本、米国、欧州~新政権を歓迎
日本の外務省は、ミャンマーの新政権発足について外務大臣談話を発表。同国の歴史に新たなページが開かれたことを歓迎するとともに、「民主化、法の支配、経済改革、国民和解が一層進展を確信している」とコメントした。
米国のオバマ大統領は「特別な瞬間」だとして、文民政権の誕生を歓迎した。ドイツのガウク大統領は、民主主義への移行が平和裏に実現したことに対し、ティンチョー氏に祝福の意を表した。同時に、ミャンマーのさまざまな民族グループの平和的共存には多大な努力を要することを忠告した。
欧州連合外務・安全保障政策上級代表(EU外相)のモゲリーニ氏は、「新しい重要な一歩だ」として、ミャンマーの変化を歓迎しつつ、「平和的な民主主義へと移行するには多くの課題がある」と注意を促した。
Spiegel Online
http://www.spiegel.de/politik/ausland/1084586.htmlDie Welt
http://www.welt.de/newsticker/news1/article153823857/Basler Zeitung
http://bazonline.ch/ausland/30941759