メクレンブルク・フォアポンメルン州議会選、SPDが勝利
ドイツ北東部のメクレンブルク・フォアポンメルン州で4日、州議会選が行われた。公式の暫定結果によると、
社会民主党(SPD)が得票率30.6%を獲得し、勝利した。だが、得票率は前回2011年の35.6%より5ポイント減だった。独シュピーゲル誌オンライン版などが5日、報じた。
第2党につけたのは、反移民を掲げる右派ポピュリスト政党
「ドイツのための選択肢(AfD)」で得票率20.8%。この結果を受けて、フラウケ・ペトリー党首は、
国の政策が大きな失敗だったと証明された。メルケル首相は自滅した。(DIE WELT und N24より)
とテレビのインタビューに答えた。
CDUのトップ候補だったローレンツ・カフィアー氏は、「敗北したのは政府の『難民政策』のせい」だと非難した。
第3党以下の結果
第3党はCDUで19.0%(2011年:23.0%)を得票、次いで、左翼党(Die Linke)が13.2%(同:18.4%)を獲得した。その他の政党は、緑の党(Die Grünen)4.8%(同:8.7%)、ドイツ国家民主党(NPD)3.0%(同:6.0%)、自由民主党(FDP)3.0%(同:2.8%)という結果だった。
なお、緑の党以下は議席を獲得するのに必要な5%に達していないため、議席を得ることができない。
SPDの連立パートナーはCDUか?!
メクレンブルク・フォアポンメルン州議会の議席数は71議席。SPDが26議席、AfDが18議席、CDUが16議席、左翼党が11議席を獲得。AfDはこれで9つの州議会に議席を得たこととなった。投票率は、前回よりも10ポイント以上多い61.6%。
今後の見通しとして、これまで通りSPDとCDUの大連立が予想される。両政党の議席を合わせると、42議席となり、過半数の36議席を上回る。左翼党との連立だと、わずか1議席を上回るだけである。SPDがそのようなリスクを負うことはないと思われる。
Spiegel Online
http://www.spiegel.de/politik/1110880.htmlDIE WELT und N24
https://beta.welt.de/politik/deutschland/article157953737/