SPDから3人目の大統領
ドイツ連邦議会と16の州議会から比例代表で選出された代表からなる連邦会議は12日、新大統領にフランク=ヴァルター・シュタインマイヤー前外相を選出した。
大統領選挙は現職のヨアヒム・ガウク大統領の任期満了に伴うもので、新大統領は3月19日に就任する。任期は5年。
シュタインマイヤー氏は、連立与党の社会民主党(SPD)出身で、2度にわたり外相を務めた。SPD出身者が大統領に選出されたのはグスタフ・ハイネマン氏、ヨハネス・ラウ氏に続き3人目。
アンゲラ・メルケル首相は、ガウク大統領に続きシュタインマイヤー氏を祝福した。メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)は、独自の候補者がいなかったため、シュタインマイヤー氏を推していた。
反トランプの大統領
大統領選には、シュタインマイヤー氏を含め5人が立候補した。シュタインマイヤー氏は931票を獲得し、賛成多数で勝利した。
第2位につけたのは、左翼党(Die Linke)のブッターヴェーゲ氏で128票を獲得、3位はAfD(ドイツのための選択肢)のグラーザー氏で42票、続いてFW(自由な有権者)とBVB/FW(ブランデンブルク州統一市民運動/自由な有権者)のホルト氏で25票、そして海賊党(Piraten)のゾンネボーン氏で10票だった。無効票は14票、棄権は103票。
シュタインマイヤー氏の勝利を受けて、「ニュルンベルガー・ナハリヒテン」は
適切なタイミングで適切な人が選出された(Focus Onlineより引用)
と報道。
「マンハイマー・モルゲン」は
今後5年間、ドイツのトップには反トランプの大統領が就任することになった(Focus Onlineより引用)
と報じた。
なお、大統領はドイツの国家元首だが権限は儀礼的なものに限定され、政治的には中立的立場にある。政治の実権は首相が持つ。
(画像はSpiegel Onlineより)
シュピーゲル誌オンライン版(Spiegel Online)
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