人種による支持層
米大統領選においてオバマ大統領の勝利の明確さは、ある意味で驚きだった。オバマ大統領への白人層の支持率がロムニー氏より低いことは予想通りである。また、共和党のほうが民主党よりも多くの浮動票を獲得した。
だが、オバマ大統領は、女性や移民、若年層の支持を得て、最終的には勝利した。
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by byus71米国において白人が全人口の72%を占めている。白人の59%がロムニー氏を支持、反対にオバマ大統領を支持したのは39%だった。白人男性では62%がロムニー氏を支持。
全体の13%を占めるアフロアメリカンの間では、オバマ大統領が93%の支持率を得た。一方でロムニー氏はたったの3%だった。10%を占めるヒスパニック系は、71%がオバマ大統領を、27%がロムニー氏を支持した。
ヒスパニック系によるオバマ大統領への得票率は2008年よりも4ポイント上昇した。
非白人層の有権者は1996年以来、21%も増加している。今後もますます増加する傾向である。
性別・年齢別・収入別による支持層
共和党の第2の弱点は、女性票である。女性は全人口の53%を占める。
・オバマ大統領―女性 55% 男性 45%
・ロムニー氏―女性 44% 男性 52%
特に、ヒスパニック系の母親においては、76%がオバマ大統領に投票した。
「年齢別」・18歳~29歳(全人口の19%)オバマ大統領 60%、ロムニー氏 37%
・30歳~44歳(同27%)オバマ大統領 52%、ロムニー氏 45%
・45歳~64歳(同38%)オバマ大統領 47%、ロムニー氏 51%・65歳以上(同16%)オバマ大統領 44%、ロムニー氏 56%
「収入別」・5万ドル以下(全人口の41%)オバマ大統領 60%、ロムニー氏 38%
・5万~10万ドル(同31%)オバマ大統領 46%、ロムニー氏 52%
・10万ドル以上(同28%)オバマ大統領 44%、ロムニー氏 54%
CNNテレビが2万6565人を対象に出口調査をした結果である。

CNNテレビ 出口調査の結果
http://edition.cnn.com/election/2012/results/race/president