67議席をめぐって決選投票
バルト三国のリトアニアで28日、議会選(定数141)の決選投票が行われた。投票が締め切られる20時の1時間前までに260万人、約30%の有権者が投票を終えた。これは、2週間前に行われた第1回投票よりもはるかに低い投票率である。
14日の第1回投票では73議席が確定し、野党・労働党と社会民主党が1、2位を占めた。第2回投票の暫定集計結果によると、中道左派の社会民主党が38議席を獲得し、第1党となった。
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Andrius Kubilius by Baltic Development Forum次期首相には社会民主党のブトケビチウス党首が就任する見通し。おそらく社民党は29議席を獲得した左派・労働党と11議席を獲得したロランダス・パスカス元大統領率いる「秩序と公正」と連立政権を組むことが予想される。
クビリウス首相率いる与党、祖国同盟・キリスト教民主党は緊縮政策が反発を受けて33議席にとどまり、第2党に転落した。
新政府は原発建設に反対
連立を組む野党3党は、国内での根本的な政策転換を表明している。特に、最低賃金の引き上げや低いエネルギー価格、所得税における累進課税を約束。
リトアニアでは、第1回投票が行われた14日に原発の是非を問う国民投票も同時に行われ、反対が63%に上った。この原発建設にあたっては、日立製作所が建設事業権を取得している。
第1党になる社会民主党のブトケビチウス党首は、第1回投票後、原発建設を推進しない立場を明らかにしていた。

ドイツ国営放送ARDターゲスシャウ
http://www.tagesschau.de/ausland/litauen140.html