ロート党首は4候補中4位
ドイツ緑の党(Die Grünen)で、10、11日、総選挙へのトップ候補者を決める予備選挙が行われた。4人の間で行われた予備選の結果、議会会派代表のユルゲン・トリッティン氏が71.9%、連邦議会副議長のカトリン・ゲーリング=エッカート氏が47.3%でトップ候補者に選出された。
Image:
Jürgen Trittin/by boellstiftung共同議会会派代表のレナーテ・キュナスト氏は、38.6%、クラウディア・ロート党首は26%だった。
ロート党首は、12日、予備選の最悪な結果にもかかわらず、今週末、ハノーファーで行われる党大会で、党首選に出馬することを明らかにした。シュピーゲル誌オンライン版が12日、報じた。
第3の転機
トリッティン氏とゲーリング=エッカート氏の両者が共同トップ候補者として意味するところは、メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)との連立の可能性である。
今回の投票結果は、緑の党にとって3度目の転機である。第1の転機は、緑の党が「反原発」「反戦争」という概念を正式に掲げた時、第2の転機は、ヨシュカ・フィッシャー氏が環境相に就任した時である。
そして今、「左派緑の党」から「ブルジョア緑の党」への転機である。
社会民主党(SPD)のジグマー・ガブリエル党首は、新候補者を選出した緑の党に対し、明確な立場を要求。CDUと連立を組むことに対し警告を与えた。
総選挙は2013年秋に行われる予定である。SPDからはトップ候補としてペア・シュタインブリュック氏が選出されている。
シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/deutschland/シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/deutschland/