自民党が圧勝
16日に行われた衆院選は、同日開票され自民党が294議席を獲得し、公明党の31議席を合わせると325議席を占めこととなった。民主党は大幅に議席を減らし57議席しか、得られなかった。
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自民党公式ホームページスイスメディアの報道
スイスの「新チューリッヒ新聞(Neuen Zürcher Zeitung)」は、自民党の勝利を次のように報じた。
民主党の歴史的勝利から3年、自民党が戻ってきた。だが、日本の政治は10年前に立ち止まったままの所で足踏み状態である。民主党の下でも根本的には何も変わらなかった。
日本は、政府ではなく官僚によって管理され続けているのだ。自民党か民主党かどちらが発言権を持っているのかは、あまり重要ではない。
日本が直面している諸問題は、息切れした経済や高齢化社会の中での社会的課題、国の借金などたくさんある。安倍総裁は、これらの問題を解決する答えを持っていない。また、国粋主義的な思想は、外交関係にも悪影響を与える可能性がある。
ドイツメディアの報道
ドイツの「フランクフルター・ルントシャウ(Frankfurter Rundschau)」は、「麻痺した日本」と題し、自民党の勝利を分析した。
自民党の権力奪回が意味するところは「日本は政治的に麻痺している」ということである。日本における政治的希望は、年に1回首相を換えるというシステムなのだ。だが、このシステムも次第に効力を無くしてきている。
日本は、堕ちていく超大国だ。安倍晋三氏はこれまでに「美しい国、日本」というフレーズで戦ってきた。今回は、どのくらい続くかが楽しみだ。
ドイツやスイスのメディアでは、自民党の圧倒的勝利に対し、もしくは日本の政治的状況に悲観的な記事が多く見られた。
だが、ネットユーザーのなかには、
「ドイツメディアは実際よりも劇的に報じているように見える。日本の問題は欧州よりも心配するほどのことではない。」
という意見も見られた。
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新チューリッヒ新聞(Neuen Zürcher Zeitung)
http://www.nzz.ch/フランクフルター・ルントシャウ(Frankfurter Rundschau)
http://www.fr-online.de/