トランスペアレンシー・インターナショナルが発表
世界各国の汚職実態を監視する非政府組織(NGO)である「トランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency International)」は、5日、世界176の国・地域の「腐敗認識指数」を発表した。
腐敗認識指数は、1995年以来毎年公開されているもので、公共部門の汚職レベルを0(腐敗度が高い)から100(腐敗度が低い)までに指数化し、その度合いを国際比較し、国別にランキングしたものである。
指数が最も高かったのはデンマークとフィンランドとニュージーランドの90ポイント。4位は88ポイントのスウェーデンで、5位はシンガポールで87ポイントだった。
日本は前年の14位から順位を下げて17位(74)。最下位は8ポイントしかなかったアフガニスタンと北朝鮮とソマリア。
腐敗と経済の健全性の関係
深刻な債務危機に陥っているギリシャは欧州連合(EU)加盟国内で最も腐敗度の高い国に位置付けられた。同国は100ポイント中36ポイントしかなく94位だった。コロンビアやインド、モルドバなどが同じ順位にランクされている。
欧州連合(EU)域内では、イタリアが72位(42)で下から3番目、ポルトガルが33位(63)、スペインが30位(65)。
トランスペアレンシー・インターナショナルは、腐敗と経済の健全性とは密接な関係があるとし、欧州諸国に「財政危機を解決するために、政権の腐敗の問題」に取り組むよう呼びかけた。
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トランスペアレンシー・インターナショナル「腐敗認識指数2012」
http://cpi.transparency.org/cpi2012/results/