中道右派GERBが第1党に
ブルガリアで内閣総辞職に伴う総選挙(一院制、定数240)が12日、行われた。暫定の公式発表によると、開票率99%の段階でボイコ・ボリソフ前首相が率いる中道右派「欧州発展のためのブルガリア市民(GERB)」が得票率約30.7%で、27.6%を獲得した社会党(BSP)を抑え、第1党となることが確定した。
だが、過半数には届かなかったため、連立交渉に入るが、パートナー探しは難航すると見られる。
選挙管理委員会によると、得票率4%の壁をこえて、少数民族のトルコ系政党「権利と自由運動(MRF)」が10.4%、極右政党「アタッカ」が7.4%を獲得した。
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by European People's Party - EPP不正疑惑―偽投票用紙押収
ブルガリアでは今年に入り、貧困と汚職に対する抗議が全国で起こり、GERBを支持母体とするボリソフ内閣は2月に総辞職、総選挙を前倒しすることになった。
社会党は、GERB陣営による票の買収など不正があったと非難している。また、首都ソフィアの国立文化宮殿前で、抗議デモ参加者150人と警察との間で激しい衝突があった。
選挙不正疑惑は、すでに選挙前からあった。捜査官が、ソフィア郊外の印刷所で、35万枚の偽投票用紙を押収したのだ。地元メディアによると、印刷所所有者はボリソフ前首相と密接なつながりがあったという。
さらに、あるところでは、ロマ人に対し50レフ(約3300円)で票を買収しようとしていたとも報じられた。
ツァイト誌(Zeit Online)
http://www.zeit.de/politik/ausland/フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(Frankfurter Allgemeine Zeitung)
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