オーストリアのメディア
日本維新の会の橋下共同代表(大阪市長)が、いわゆる従軍慰安婦問題について「当時は必要だった」と発言したことで、日本は近隣諸国に深刻な不信感をもたらしたと、ドイツやオーストリアのメディアが報じた。
ヴィーナー・ツァイトゥングは、「戦時中のことが、常に近隣諸国との緊張の源になっている。今回の発言に対しても、韓国外務省の報道官は、従軍慰安婦問題は人権侵害だと世界が認めていると激しく非難」と報じた。
また、「日本は20年前に従軍慰安婦への過度の苦痛や苦しみに対し謝罪した」と言及した。
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橋下徹オフィシャルウェブサイトよりドイツ人の意見
シュピーゲル誌オンライン版のフォルムには、15日現在で64件の意見が寄せられた。
@jayram
橋下氏とその同志は何にも教訓を得てないのでしょうか?日本は、過去の処理をしたくないようですね。真実を直視する代わりに、うそをついたり、真実をねじ曲げると、再び体面を失うでしょう。
@uterallindernbaum
フランス人や英国人、米国人らは何百万もの人々を殺しておき、謝罪していないのに、どうして日本人があるひとつの罪を認める必要があるのでしょうか?日本は大国のまねをしているだけです。
@Jucken
いつまでも罪悪感の中で転がり続けたくない民族もいるんだよ。ドイツ人みたいに……。
@a24
まず、この発言は日本人全員によるものではなくて、1人のしがない政治家によるものだということ。そして、今の世代の日本人に何の罪もないということ。ナチスの犯罪が今のドイツ人に罪がないのと同じ。それから、日本は憲法によって戦争を放棄している唯一の国、つまり、日本は過去から学んだ世界で唯一の国家であるということ。
これらは、意見のほんの一部であるが、日本を擁護するような意見が目立った。
ヴィーナー・ツァイトゥング(Wiener Zeitung)
http://www.wienerzeitung.at/nachrichten/シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/ausland/