圧倒的な勝利
旧ソ連のアゼルバイジャンで大統領選が9日、行われた。開票率約75%時点での暫定結果によると、現職のイルハム・アリエフ大統領(51)が約85%の得票率で圧倒的な勝利を収めた。中央選管が10日、発表した。
アリエフ大統領は前大統領の息子で、旧ソ連諸国で初めての親子による権力の世襲を実現した。1993年より10年間、大統領を務めており、今回の当選により3期目となる。
(画像はイルハム・アリエフ公式サイトより)
野党候補、不正行為を非難
野党候補の歴史学教授であるジャミル・ハサンリ氏の得票率は8~10%だという。同氏は、この結果に対し、「選挙は自由でも公正でもなかった。大規模な不正行為が行われた。」とし、選挙結果を受け入れることはできないと非難している。
選挙前には、野党関係者やジャーナリスト、人権活動家らが逮捕され、いたぶられたという。独RP Onlineが報じた。バクーの人権協会によると、現在、政治的な理由で勾留中のジャーナリスト、人権活動家、宗教指導者は142人にのぼるという。
非民主的で基本的な自由を侵害
アリエフ氏は2008年の選挙でも89%を獲得し、再選された。西側諸国の監視関係筋は、この選挙が自由で公正を欠いていたとみている。今回の選挙では、約5万2000もの国内外の監視団が監視にあたった。
欧州安全保障協力機構(OSCE)は10日、選挙において「非民主的で、基本的な自由が侵害された」という判断を下した。
RP Online.de
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