FDPは大幅に後退
ドイツ西部のヘッセン州で22日、州議会選が行われた。選管の暫定公式結果によると、キリスト教民主同盟(CDU)が38.3%(2009年:37.2%)の得票率で、第1党を維持した。
社会民主党(SPD)は前回より7%も得票率を伸ばし、30.7%(2009年:23.7%)を獲得した。国政と同様にCDUと連立政権を組んでいた自由民主党(FDP)は、得票率5%(2009年:16.2%)と大幅に後退し、かろうじて議席を確保。ただ、両党で過半数を確保できないため、CDUとFDPによる「黒-黄」政権は不可能となった。
ドイツのための選択肢と海賊党は議席獲得ならず
緑の党(Gruene)は、11.1%(2009年:13.7%)で、左翼党(Linke)は5.2%(2009年:5.4%)、ドイツのための選択肢(AfD)は4.0%、海賊党(Piraten)は1.9%(2009年:0.5%)だった。投票率は73.2%だった(2009年:61.0%)。
110議席の議席配分は、CDUが47議席(-1)、SPDが37議席(+8)、緑の党が14議席(-3)、左翼党が6議席、FDPが6議席(-14)である。AfDと海賊党は、議席獲得に必要な5%に届かなかったために、議席を得られなかった。
政権枠組みの行方
次期政権の枠組みは、いまだ不透明である。考えられる連立は、SPDと左翼党、緑の党による「赤-赤-緑」政権か、もしくは、CDUとSPDによる「大連立」政権、SPDとFDP、緑の党からなる「赤-黄-緑」の信号同盟政権である。
ヘッセン州のフォルカー・ブッフィェー現首相(CDU)は、「われわれは第1党として、この州を政治的にリードしていきたい。」と語った。また、SPDの対立候補であるトルステン・シェーファー=ギュンベル氏は「この場に戻ってこられて、なんて素晴らしい夜だ。」と喜びを語り、政権への参加にも意欲を示した。
フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(Frankfurter Allgemeine Zeitung)
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