慢性硬膜下血腫と診断
10月27日、アルゼンチンにおいて国会議員選挙が行われる。その選挙運動の真っただ中、クリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル大統領の頭部に内出血が見つかり、1カ月間休養を取ることが分かった。アルゼンチン大統領府が5日、発表した。
フェルナンデス大統領は8月に頭部を打ち、当初の検査では異常はなかったが、その後も頭痛を訴えていた。再検査の結果、慢性硬膜下血腫と診断された。大統領の公務は、アマド・ボウドウ副大統領が代行するということだ。ボウドウ副大統領は最近、汚職に関与している疑いが持たれている。
フェルナンデス大統領は2007年、大統領に就任。2011年12月、甲状腺がんが発見されたと発表され、2012年1月に手術、無事に成功した。だが、後から実際にはがんではなかったことが判明している。
(画像はクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル公式サイトより)
「勝利のための戦線」-予備選では多くの票を失う
27日に行われる国会議員選挙では、国民議会(下院)の半数と元老院(上院)の3分の1が新たに選出される。
8月に行われた予備選挙において、フェルナンデス大統領の「勝利のための戦線」連合の候補者らは、全国で得票率26.3%と最良の結果だったが、同連合は多くの票を失った。2年前の大統領選挙では、フェルナンデス大統領は54.1%を得て、大差で再選を果たした。
次の大統領選は2015年で、フェルナンデス大統領は3期目については考えていないとしている。ただ、支持者らは大統領が再出馬できるよう、憲法の改正を求めているようだ。
大統領の3期目を可能にする憲法改正の議論ができるためには、10月の国会議員選挙で「勝利のための戦線」連合が上下両院で3分の2議席を確保する必要がある。
フォークス誌(Focus Online)
http://www.focus.de/politik/ausland/クリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル公式サイト
http://www.cristina.com.ar/