不正を認める無効判決
インド洋の島国モルディブの最高裁判所は7日、9月に行われた大統領選挙・第1回投票の結果を無効とする判決を下した。derStandard.atが7日、報じた。
大統領選挙は、当選に必要な過半数を獲得した候補者がいなかったために、上位2人による決選投票が行われる予定だった。しかし、3位になった候補者が選挙には不正があったとして、結果の取り消しを求める訴えを起こした。
最高裁による審理の結果、選挙権のない未成年者による投票や二重投票など5600票余りの不正が見つかり、2位と3位の差が約2700票という僅差だったため、選挙結果を左右しかねない数だと判断した。
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Mohamed Nasheed/by dying regime再投票は10月20日
再投票は10月20日に行われる予定。過半数を獲得する候補者がいなければ、11月4日までに決選投票が行われる。裁判所のスポークスマンによると、多数意見が1人だけ多い、4対3で判決が下されたという。
9月7日の第1回投票で1位だったのは、モハメド・ナシード前大統領(得票率45.4%)。2位には、国会議員のアブドラ・ヤミーン氏(得票率25%)がつけた。ヤミーン氏はこの国を30年間統治したガユーム元大統領の異母弟である。
3位になったのは、実業家のカシム・イブラハム氏で24%の得票率だった。新大統領の就任は、11月11日になる予定だ。
モルディブ大統領府公式ウェブサイト
http://www.presidencymaldives.gov.mv/derStandard.at
http://derstandard.at/1379293384139/