自由民主党は3%で議席なし
ドイツ南部のバイエルン州で15日、総選挙の前哨戦ともいえる州議会選が行われた。選管の暫定最終結果によると、ホルスト・ゼーホーファー党首率いるキリスト教社会同盟(CSU)が47.7%の得票率で単独過半数を獲得し、勝利した。
一方で、ともに連立を組んでいた自由民主党(FPD)は得票率3.3%で、5%の壁をこえることができず、議席を失った。これは、22日に行われる総選挙の結果を暗示しているかのようだ。現連立政権の枠組みが維持できるかどうか、不透明になったといえよう。
だが、ここでの勝利が、メルケル首相やCDUにとって、追い風となるのは確かだ。
Image:
by Michael Panse選挙結果
今回の選挙結果は以下のようだった。( )内は2008年の結果。総議席数は180、2008年は187。
キリスト教社会同盟(CSU):47.7%(43.4%)、101議席(92)
社会民主党(SPD):20.6%(18.6%)、43議席(39)
自由な有権者(FW):9.0%(10.2%)、18議席(21)
緑の党(Gruene):8.6%(9.4%)、18議席(19)
自由民主党(FDP):3.3%(8.0%)、-(16)
左翼党(Linke):2.1%(4.3%)
海賊党(Piraten):2.0%(-)
その他:6.7%(6.1%)
(Election.deより引用)
投票率は63.9%。今年2月6日に経済学者やジャーナリストらにより設立された反ユーロ政党「ドイツのための選択肢(Alternative fuer Deutschland;AfD)」は、候補擁立を見送った。
CSUは、バイエルン州でしか活動しない地域政党で、メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)とは姉妹政党の関係にある。両党は、連邦議会では常に共同の統一院内会派を組んでいる。CDUはバイエルン州では活動しないため、CSUとCDUは競合しない。
ヴェルト紙(Welt Online)
http://www.welt.de/politik/wahl/election.de
http://www.election.de/