与党が第1党を維持
西ヨーロッパに位置する立憲君主制国家のルクセンブルクで20日、前倒し総選挙が行われた。ジャン=クロード・ユンケル首相の中道・キリスト教社会党(CSV)が第1党を維持したものの、議席を解散前の26議席から23議席に減らした。得票率は4.3ポイント減の33.7%。
2004年から連立パートナーである左派の社会労働党(LSAP)は、20.3%で13議席を獲得。一方、野党の民主党(DP)は、18.25%で、議席を9から13に伸ばした。緑の党は、10.1%で6議席を獲得した。
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Jean-Claude Juncker/by European People's Party - EPPユンケル首相、続投なるか
今年7月、同国で発覚した情報機関による違法な盗聴疑惑をめぐり、CSVはLSAPに首相の政治責任を追及され、ユンケル首相は、辞意を表明。今回の選挙は、来年の任期満了を待たずに前倒しで実施された。
ユンケル首相は、「わが党と第2党との間には大きな差がある。わが党がこの国の政権を担うのは当然のことだ」と主張した。ユンケル氏は、1995年から18年間、首相を務めており、同政権は欧州で最長の政権となる。
だが、これまで連立政権を形成していた第2党のLSAPは、ユンケル首相との連立を拒否している。LSAPと民主党と緑の党による3党連立でも、60議席中32議席の過半数を確保できるため、首相が続投できるかどうかは、21日から始まった連立協議次第である。
ルクセンブルク大公国政府 プレスリリース
http://www.gouvernement.lu/salle_presse/elections.public.lu 選挙結果
http://www.elections.public.lu/fr/index.html