得票率が54.1%から33%に低落
南米のアルゼンチンで27日、国会議員選挙が行われた。クリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル大統領の「勝利のための戦線(FPV)」連合は、大敗を喫した。シュピーゲル誌オンライン版が28日、報じた。
フェルナンデス大統領の出身母体である正義党(ペロン党)を中心に構成された「勝利のための戦線」連合は、開票率97%の段階で、全国的に得票率33%しか獲得できなかった。なかでも、最も人口の多い5州で敗北。2年前の大統領選における54.1%から大きな後退だ。
今回の国会議員選挙では、国民議会(下院)の半数にあたる127議席と元老院(上院)の3分の1にあたる24議席が新たに選出された。投票率は79.3%で、今のところ、不正などの報告はないようだ。
Image:
by ANSESGOB大統領、3期目はない
支持率が低下しているフェルナンデス大統領にとって、この選挙は重要なものだった。今回の最悪の結果を受けて、同大統領が2015年の大統領選に立候補できる可能性が少なくなったといえよう。3期目を可能にする憲法改正の議論を始めるためには、「勝利のための戦線」連合が上下両院で3分の2議席を確保する必要があった。
選挙結果はアルゼンチン国民がフェルナンデス大統領への不満が強まっていることを示している。インフレ率の上昇や通貨高、輸入規制、犯罪増加などが理由だ。
フェルナンデス大統領自身は、脳内出血の手術を受け療養中のため、投票することができなかった。手術は無事に成功した。
シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/ausland/ネット選挙ドットコム 【アルゼンチン】フェルナンデス大統領、脳内出血で休養-国会議員選への影響は?
http://www.net--election.com/news_aSUJZx5tBi.html