世論調査では2位
ウクライナのユリア・ティモシェンコ元首相(53)は27日、5月25日に行われる大統領選への出馬を表明した。同氏は過去2回首相を務めており、2010年の大統領選で、決選投票の結果ヤヌコビッチ氏に敗れた。
翌11年、ガス資源に関する汚職行為など職権乱用罪で7年の禁錮刑を受けた。その後、負傷して病院に移されるなど、獄中で拷問や虐待を受けている可能性が高いとして西側諸国は激しく非難。最近もドイツ・ベルリンで治療を受けており、2月22日、政権崩壊を受けて自由の身になった。
Image:
by PolandMFA最新の世論調査によると、ティモシェンコ氏の支持率は約10%。ボクサーから政治家に転身したビタル・クリチコ氏と同率2位につけている。今のところ、実業家のペトロ・ポロシェンコ氏が1番人気だ。だが、関係筋はティモシェンコ氏が有力候補として浮上する可能性は高いとみている。
盗聴電話がリークされる
一方で、ドイツ連邦議会議長のノーバート・ラマート氏は、ティモシェンコ氏の出馬意向や発言に対し批判している。ティモシェンコ氏は盗聴されていた電話で、「自らカラシニコフ(銃)を取って、げす野郎(プーチン大統領)の頭をぶち抜いてやる」と語ったという。この通話の様子は24日、YouTubeに投稿された。
ラマート氏は独シュピーゲル誌オンライン版に、「ティモシェンコ氏は、ヤヌコビッチ氏同様、ウクライナの指導者には適していない」とコメント。また、同国に被害をもたらす可能性も示唆した。
Time to grab guns and kill damn Russians: Tymoshenko tape leakシュピーゲル誌:Ukrainische Präsidentschaftskandidatin: Lammert hält Timoschenko für ungeeignet
http://www.spiegel.de/politik/961106.html