日本53位から59位にダウン
国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」(本部パリ)は12日、世界180カ国・地域を対象とした「報道の自由度」に関するランキングを発表した。
日本は、前年の53位から59位に順位を下げた。昨年も22位から53位へと大幅にランクダウンしており、連続のダウンだ。その理由として、特定秘密保護法成立により、調査報道、公共の利益、情報源の秘匿が全て犠牲になる可能性を挙げている。
また、アメリカ国家安全保障局(NSA)による個人情報収集の手口を告発したエドワード・スノーデン氏への逮捕令状や告発サイト「ウィキリークス」に米外交公電などを流出させ、 スパイ罪などで禁錮35年の判決を言い渡されたブラッドリー(チェルシー)・マニング上等兵など、米国においてジャーナリストや内部告発者への圧力が強まっていることを理由に、米国は順位を13位下げ、46位となった。
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報道の自由度ランキング2014 マップランキング
上位5カ国は前年と変わらず、1位フィンランド、次いで、2位オランダ、3位ノルウェー、4位ルクセンブルク、5位アンドラと続く。主要先進国は、ドイツが14位(+3)、カナダは18位(+2)、オーストラリアは28位(-2)、英国は33位(-4)、フランスは39位(-2)だった。
ワースト4も前回、前々回と変わらず、177位シリア、178位トルクメニスタン、179位北朝鮮、179位エリトリアだった。
アジアに関しては、台湾の50位(-3)が最高で、続いて57位韓国(-7)、59位日本(-6)、61位香港(-3)、……175位中国(-2)、179位北朝鮮(-1)。
「国境なき記者団」の報道の自由度ランキング2014
http://en.rsf.org/12-02-2014