【イタリア】レッタ首相が辞任　後継はレンツィ書記長か

イタリアのレッタ首相が14日、ナポリターノ大統領に辞表を提出し、辞任した。シュテルン誌オンライン版が14日、報じた。

後継として、中道左派与党・民主党（PD）のマッテオ・レンツィ書記長（党首）が、すでに就任の準備に取り掛かっているという。レンツィ氏は、2009年からフィレンツェ市長を務め、昨年12月、民主党の書記長に就任した。

Image:by Damiano Zoffoli

民主党は13日の会合で、歳出削減や選挙制度改革など構造改革への取り組みを進められなかったとして、レッタ内閣を支持せず新政権の発足を求めることを決定した。就任すれば、レンツィ氏は過去4年間で4人目の首相となる。

レンツィ氏は39歳と若く、国民からの人気も高い。金融市場は、この交代劇を好意的にみており、冷静に反応した。

レッタ首相は昨年4月に首相に就任。民主党は、ベルルスコーニ元首相率いる中道右派「自由の人民」と大連立を組み、ベルルスコーニ元首相の意向に振り回され、経済政策は停滞。思うような成果を上げられないでいた。

ただ、同党は議会最大勢力だが、上院（315議席）では過半数に達していないため、新政権樹立をめぐり政局が混乱する可能性もある。そのなかで、確実なのは、レンツィ氏は、ベルルスコーニ氏率いる「自由の人民」とは連立を組まないということだ。




シュテルン誌：Italiens Regierungschef Letta ist zurückgetreten
http://www.stern.de/politik/ausland/2090058.html