得票率39%で勝利
中米のパナマで4日、任期満了に伴う大統領選が行われた。投開票の結果、野党・パナメニスタ党のフアン・カルロス・バレラ党首(50)が得票率39%で勝利した。
バレラ氏の勝利により、政権交代が実現。現職のマルティネリ大統領の後継者とされた与党・民主変革党のホセ・アリアス前住宅相(50)は得票率32%で2位。野党・民主革命党のフアン・ナバロ前パナマ市長(52)が27%で3位につけた。立候補者は7人。
汚職撲滅と政治の透明化
バレラ氏は2009年、現政権の与党と連立を組み、副大統領兼外相に就任。だが、2年後に外相の職を解任され、連立を解消した。選挙戦では、マルティネリ大統領の汚職疑惑を批判し、新政府として汚職のない透明な政治を目指すことを約束した。
大統領の任期は7年で、7月1日に就任予定。パナマの経済は8%の年間平均成長率で、ラテンアメリカのなかで最もダイナミックな成長を遂げている。同時に、パナマは社会的不平等を持つ国の1つにも挙げられる。パナマの28.6%は貧困ライン以下の生活を強いられているという。
バレラ氏にとって、パナマ運河拡張工事の迅速化や、貧富の格差の解消などが大きな課題となる。バレラ氏の勝利に対し、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は祝福し、2国間関係が再び改善されることへの期待を表明した。
Portal amerika21.de:Oppositionskandidat gewinnt Präsidentschaftswahlen in Panama
https://amerika21.de/2014/05/100440/パナマ共和国大統領府のホームページ
http://www.presidencia.gob.pa/