「辞任したい」
ロシアのメドベージェフ首相の公式ツイッター(@MedvedevRussia)が何者かに乗っ取られ、ニセのメッセージがツイートされたニュースが話題になっている。
「辞任したい」「政府の行動が恥ずかしい」「申し訳ない」などの発言が世界に衝撃を与えた。プーチン政権批判の内容のツイートは、すでに削除されたが、スクリーンショットは世界中を駆け巡ったあとだった。
首相府は、メドベージェフ首相のTwitterアカウントが乗っ取られたことを発表、ツイートは首相によるものではないことを表明した。シュピーゲル誌オンライン版が14日、報じた。
皮肉たっぷりのメッセージ
メドベージェフ首相のフォロワーはロシアにおいて最大規模の約252万人。「ぼくはフリーの写真家になるんだ」乗っ取り犯は辞任告白だけでなく、皮肉たっぷりのメッセージをツイートし続けた。
「いつも言いたかったんだ。ボーバ! あなたは間違っている!」 ボーバとは、ウラジミールの短縮形で、プーチン大統領の愛称である。他にも、「国の指導者に常識がないからと言って、国民が苦しむのはおかしい」「80年代に戻っていくようだ。悲しいことだ。もし、クレムリンの私の同僚(プーチン大統領)の目的がそれなら、その目的はすぐに達成されるだろう」。
ハッカーは乗っ取りのタイミングを意図的に選んだと思われる。14日は、プーチン大統領やメドベージェフ首相ら政府要人がクリミア半島に集まることになっていた。
シュピーゲル誌:Russischer Premier: Hacker knacken Medwedews Twitter-Account
http://www.spiegel.de/politik/ausland/986088.htmlメドベージェフ首相のTwitter
https://twitter.com/MedvedevRussia