コソボ民主党が得票率31%で勝利
旧ユーゴスラビアのコソボで8日、議会選挙が行われた。選挙管理委員会は、開票率90%の時点で、ハシム・サチ首相率いるコソボ民主党(PDK)が得票率31%で勝利したと発表。derStandard.atが9日、報じた。
連立政権のパートナーである実業家ベフジェット・パッツォーリ氏の新コソボ連盟(AKR)は、4.7%の得票率を獲得。最大野党であるコソボ民主連盟(LDK)は得票率26%。同じく野党のヴェテヴェンドシェ!(「自決」の意味)は同13.6%だった。
また、今年2月に設立された反サチ首相の新政党「コソボのためのイニシアチブ」が得票率5%を得た。
Image:右がサチ首相/
by Bundeswehr-Fotos Wir.Dienen.Deutschland.過去最低の投票率
投票率は過去最低の43%。低投票率の原因は、独立から6年たっても欧州で1番貧しい国の1つに数えられるほどの厳しい経済状況や汚職のまん延。また、機能していない司法・医療システムに対する国民の不満とみられる。
今回の選挙は5月に陸軍の創設をめぐって議会内で意見が対立、議会の解散に追い込まれたために前倒しの議会選となった。
サチ首相は勝利を受けて、「コソボを発展させるために前進していく」また「国家も夢を実現する準備はできている」と語った。
コソボはセルビアに属する自治州の1つであったが、2008年にコソボ議会は独立を宣言。セルビアは今日まで独立を承認していないが、昨年、欧州連合(EU)の仲介によりコソボとの関係正常化に合意した。
derStandard.at/Kosovo: Premier Thaci gewinnt Parlamentswahl
http://derstandard.at/2000001873272/