内戦下での大統領選
内戦が続くシリアで3日、大統領選が行われた。投票は現地時間4日午前0時まで延長された。公式の開票結果は5日に発表される見通し。シュテルン誌オンライン版が4日、報じた。
現職のアサド大統領(48)の3選は確実とされる。アサド氏は2000年、2007年の信任投票で得票率99%を得て再選。今回の大統領選は、これまでと違ってアサド氏以外にも2人の立候補者がいたが、形だけとみられていた。
国外に拠点を置き活動する反体制派は、立候補するための条件を満たしていなかったために、出馬できず。さらに、投票派政権側の支配地域(約40%)だけで実施され、反体制派の支配下にある北部と東部では、投票ができなかった。
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by watchsmart米「恥」、野党や西側諸国「茶番」と非難
米国務省は大統領選を「恥」だとして、強く非難。シリア野党と一部の西側諸国は「茶番」と非難した。ロシアはアサド氏の3選が和平交渉の妨げにはならないとし、6月の国連安全保障理事会で、政治的解決策に向けて努力する意向を示した。
また、ロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使は、5月13日に引退したブラヒミ国連特別大使の後継者を任命することを潘基文(パンギムン)事務総長に呼びかけた。
同国では3年間におよぶ戦闘で約16万人が死亡、約900万人が避難生活を強いられている。
シュテルン誌:Es kann keinen anderen Sieger als Assad geben
http://www.stern.de/politik/ausland/2115185.html