連立与党の両党は2ポイント減
欧州議会選挙で注目を集めた「ドイツのための選択肢(AfD)」が、結党からわずか1年で躍進中だ。毎週水曜日に発表されるシュテルン誌とテレビ局RTLによるフォルザ世論調査の選挙トレンドが4日、シュテルン誌オンライン版で発表された。
「ドイツのための選択肢(AfD)」は先週より2ポイント多い8%の支持率を獲得。これは、AfDにとっての最高値である。連立政権を担うキリスト教民主同盟(CDU)は2ポイント減の38%で、社会民主党(SPD)も同様に2ポイント減で23%だった。
緑の党(Grüne)と左翼党(Linke)はともに10%。自由民主党(FDP)は4%で足踏みしたままだ。
AfDの人気は誤解から?!
フォルザ世論調査は、AfDの人気は誤解から生じていると分析。欧州議会選挙後の公開討論などにおいて、多くの有権者がユーロ懐疑論を求めているような印象を与えたことが原因だとみている。
「AfDが次の総選挙で議席を獲得し、国政に参加すべきかどうか」の質問には、回答者の33%が「参加すべき」と答えた。半数以上にあたる51%が「参加すべきではない」と回答したことが分かった。
「AfDのベルント・ルッケ党首が他の政治家よりも国内の問題をよりよく対処できると思うか」の質問には、「そう思う」と回答したのは、わずか8%。「そう思わない」と回答したのは88%だった。
ルッケ氏の政治的能力を期待している人の内訳をみてみると、AfD支持者が55%、労働者が18%、基幹学校(日本の小学校高学年から中学校に相当する5年制教育)卒業者が11%、左翼党支持者が10%という結果だった。
シュテルン誌:Jeder Dritte will die AfD im Bundestag
http://www.stern.de/politik/2115080.htmlドイツのための選択肢(Alternative für Deutschland:AfD) ホームページ
https://www.alternativefuer.de/