マーサー、「メルボルン・グローバル年金指数ランキング」を発表
世界最大級の人事・組織コンサルティング会社マーサーは14日、2014年「マーサー・メルボルン・グローバル年金指数ランキング」を発表した。 同ランキングは25カ国を対象に、世界各国の年金制度を比較したもの。
調査では、対象国の年金制度を0から100まで評価。「十分性 (Adequacy)」、「持続性 (Sustainability)」、「健全性 (Integrity)」の平均評価値を指数として表した。公的ならびに私的年金制度の積み立てや、個人貯蓄などの年金以外の資産についても客観的な評価をしているという。
1位から10位まで
2014年「マーサー・メルボルン・グローバル年金指数ランキング」のトップ10は以下のよう。
1位 デンマーク(82.4)、2位 オーストラリア(79.9)、3位 オランダ(79.2)、4位 フィンランド(74.3)、5位 スイス(73.9)、6位 スウェーデン(73.4)、7位 カナダ(69.1)、8位 チリ(68.2)、9位 英国(67.6)、10位 シンガポール(65.9) ※( )内は総合指数。
(プレスリリースより引用)
1位のデンマークは、2012年から首位の座を保持、同時に、2012年より最高ランクAの評価を得た唯一の国である。首位となった理由には、多くの加入者数や十分に積み立てられた年金制度、優れた資産構成と掛金の水準、十分な給付レベル、法令の整った個人年金制度が挙げられる。
(画像はプレスルームより)
ワースト5はアジア5カ国
日本および隣国の結果は、中国が52.8で21位、日本は44.4で23位、韓国は43.6で24位だった。22位のインドネシア、最下位(25位)のインドを含め、アジアの国がワースト5を占める結果となった。
日本の総合指数は2012年から3年連続で44.4。各項目の指数は、持続性(Sustainability)が28.5、十分性(Adequacy)が48.0、健全性(Integrity)が60.9で、あまり変化がみられなかった。
日本の年金制度は、安定性はあるものの、少子高齢化社会の進展に伴う問題解決など、根本的な改善が必要なことが明らかとなった。
マーサージャパン株式会社 プレスルーム
http://www.mercer.co.jp/2014-global-pension-index.html