左派が勝利
スウェーデンで14日、総選挙が行われた。フレドリック・ラインフェルト首相率いる中道右派連合が敗北を喫した。
現政権は右派と中道右派である穏健党、中央党、国民党自由、キリスト教民主党の4党からなる連立政権。選管の開票結果によると、中道右派連合の得票率は39.3%、2010年の49.3%から大幅に支持率を落とした。
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by News Oresund 一方で、野党の社会民主労働党(以下、社民党)と緑の党、左翼党の左派陣営は、得票率43.7%を獲得。政権交代が実現する見通しとなった。
ラインフェルト首相は敗北を認め、辞任する意向を示した。シュピーゲル誌オンライン版が15日、報じた。
極右のスウェーデン民主党が躍進
社民党は目標であった35%には届かなかったものの、得票率31.1%を獲得した。ステファン・レヴェン党首は、新政権を形成するために、連立交渉を開始する考えを明らかにした。まずは、緑の党(得票率6.8%)と交渉を始めるとみられる。
社民党、緑の党、左翼党の左派連合は8年前から政権交代を狙っていた。レヴェン氏は、左派連合の3党による連立政権で首相に選出される可能性が高いとされる。だが、左派連合3党の議席数は158議席で、過半数に必要な175議席に届いておらず、少数政権となる見込みだ。
今回の選挙で躍進したのは極右のスウェーデン民主党。2010年の得票率5.7%から12.9%へと支持率を伸ばし、49議席を獲得。第3党となった。ジミー・オーケソン党首は「スウェーデン民主党が議会でのキャスティングボートを握ることとなる。」とコメントした。
シュピーゲル誌:Niederlage der Konservativen-Schweden steht vor dem Regierungswechsel
http://www.spiegel.de/politik/991587.html