英国の分裂は回避
英国北部スコットランドで18日、英国からの分離・独立の是非を問う住民投票が行われた。英公共放送BBCの報道によると、独立反対の票が過半数に達し、反対派の勝利が確実となった。
これにより、スコットランドは独立せず、英国の分裂という事態は回避された。
全32地区の開票作業は19日朝までに終わり、その結果、独立反対は55.3%(200万1926票)、賛成は44.7%(161万7989票)で、投票率は84.59%だった。
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by kay 222 (画像はイメージです)
それぞれの反応
キャメロン首相は住民投票の結果を受けて、「結果は明らかである。われわれは、スコットランド住民の声を聞いた。これからはよりよい未来のために、ともに歩んでいく時だ。」と語った。
独立賛成派を率いてきたスコットランド自治政府のアレックス・サモンド首相は、「スコットランドは独立しないことを選択した。」と敗北を認めた。
アナス・フォー・ラスムセンNATO事務総長は、「英国が『統一国』のままであることをうれしく思う。」とコメント。マーティン・シュルツ欧州議会議長は、「結果にホッとしている。」と独立否決を歓迎した。
有名人の国民投票
国民投票をめぐっては、投票前から有名人の間でも白熱した戦いが見られた。独立を望んでいたのは、初代ジェームズ・ボンド役で一躍有名となったショーン・コネリー。その他には、俳優ジェラルド・バトラー、ユーリズミックスのボーカリストのアニー・レノックス、俳優アラン・カミングら。
独立反対派の有名人には、「ハリー・ポッター」の著者J.K.ローリング、ロッド・スチュワート、ミック・ジャガー、デヴィッド・ボウイ、女優ヘレナ・ボナム=カーター、俳優パトリック・スチュワートらがいる。
BBC NEWS :Scotland Decides
http://www.bbc.com/news/scotland-decides/results