ドイツ、ブラジル、インド、日本の外相が会談
現在、国連総会第69会期が開かれている。これに合わせて9月25日、ドイツ、ブラジル、インド、日本からなるG4閣僚級会合がニューヨークのブラジル総領事館で行われた。
日本からは岸田外務大臣、ドイツからはシュタインマイヤー外相、インドからはスワラージ外相、ブラジルからはフィゲレイド外相が出席。「安保理改革の必要性」など6つの項目に関して共同声明が発表された。
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UN Security Council/by skunks ドイツ「分担金に見合う権限を」
国連安保理は5つの「常任理事国」と国連加盟国の中から総会で選ばれる10の「非常任理事国」の計15カ国から構成されている。ドイツは世界第3位にあたる分担金を支払っており、それに見合う権限の拡大を要望している。
ドイツメディアは、今回のG4会合において、
「4カ国の外相らは、常任理事国を現在の5カ国から11カ国へ拡大すること、非常任理事国を10カ国から14カ国に変更することで一致。常任理事国は新たに、アジアとアフリカからそれぞれ2カ国ずつ、欧州と南米からそれぞれ1カ国ずつ選出するべきだとの考えが示された。」(n-tv.deより引用)
と報じた。
ドイツ国民、国際的責任は「不必要」
2015年は国連創設70周年の節目の年であり、安保理改革を進展させる良い機会である。ただ、改革にはいくつかの障害がある。まずは、国連憲章の改正が必要であること。次に、国連総会で3分の2の多数、つまり少なくとも128カ国からの賛成票が必要であること。
これまでに、23カ国が支援を約束しているという。米国は反対票を表明している。
ドイツ国民の意見はというと、外務省とケルバー財団が行った世論調査では、国民の半数以上が、ドイツがこれ以上国際的責任を引き受けることに反対だという結果が出た。
外務省 G4(日本、インド、ドイツ、ブラジル)閣僚級会合(結果概要)
http://www.mofa.go.jp/page3_000928.htmlG4閣僚級会合の共同声明(骨子)PDF
http://www.mofa.go.jp/000053781.pdfn-tv.de:Steinmeier will big eleven statt big five
http://www.n-tv.de/politik/article13668906.html