カイドセブシ氏55.68%、マルズーキ氏44.32%
チュニジアで21日、大統領選挙の決選投票が行われ、開票の結果、カイドセブシ元首相(88)が勝利した。決選投票は、カイドセブシ氏とマルズーキ暫定大統領(69)との一騎打ちとなった。
選挙管理委員会の発表によると、勝利したカイドセブシ氏は得票率55.68%、マルズーキ氏は同44.32%を獲得。ドイツ公共放送ARDターゲスシャウが22日、報じた。
カイドセブシ氏が勝利宣言
今回の大統領選はチュニジアがフランスから独立した1956年以来、初めての自由選挙だった。投票率は約60%。
カイドセブシ氏は投票終了後の21日夜、すでに勝利宣言をしており、同氏の支持者らは勝利を祝った。11月末に行われた第1回投票では、カイドセブシ氏が勝利したが、絶対多数に達しなかったため、今回の決選投票となった。
民主化への最後のステップ
中東の民主化要求デモ「アラブの春」の先駆けとなったチュニジアでは、約4年前にザイン・アル=アービディーン・ベン=アリー大統領による独裁政権が崩壊。今回の選挙は、チュニジアの民主化へ向けた最後のステップと見なされている。
英経済紙「エコノミスト」において、チュニジアは2014年の「カントリー・オブ・ザ・イヤー」に選出された。チュニジアは北アフリカにおける希望の星である。カイドセブシ氏は今後、国の安定と正常な状態への復帰を目指す意向を示した。
(画像はイメージです) Image:
by gr33ndataドイツ公共放送ARDターゲスシャウ:Essebsi ist neuer Präsident
http://www.tagesschau.de/ausland/107.html