トランスペアレンシー・インターナショナルが発表
世界各国の汚職実態を監視する非政府組織(NGO)である「トランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency International)」が3日、世界175の国・地域の「腐敗認識指数2014」を発表した。
腐敗認識指数は、公共部門の汚職レベルを0(腐敗度が高い)から100(腐敗度が低い)までに指数化。その度合いを国際比較し、国別にランキングしたものである。報告書によると、175カ国中、3分の2以上の国や地域で指数50を下回ったという。
1位はデンマーク、最下位は北朝鮮とソマリア
腐敗度が最も低い国は、昨年に続きデンマーク(92)。次いで2位はニュージーランド(91)、3位フィンランド(89)、4位スウェーデン(87)、5位ノルウェーとスイス(86)。
日本は前年の18位(74)から順位を上げ、15位(76)に。最下位は前年同様、指数8しかなかった北朝鮮とソマリアだった。昨年最下位だったアフガニスタンは、4ポイントアップの指数12で172位となり、少し順位を上げた。
トルコの指数が大幅に悪化
今年の特徴は、ブラジル、ロシア、インド、中国のBRIC諸国とトルコで状況が悪化したことだ。トルコは前年より5ポイント減の指数45で53位から64位に転落。トランスペアレンシー・インターナショナルは、トルコでは政府に対する抗議により、表現の自由が制限され、多くのジャーナリストが迫害されたり、逮捕されたりしたことが原因と見ている。
中国は4ポイント減の指数36で80位から100位に、ブラジルは1ポイント減の指数43で69位だった。隣国の結果は、香港17位(74)、台湾35位(61)、韓国43位(55)。
トランスペアレンシー・インターナショナル「腐敗認識指数2014」
http://www.transparency.org/cpi2014/resultsトランスペアレンシー・インターナショナル プレスリリース
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