ポンタ首相、敗北を認める
ルーマニアで16日、大統領選の決選投票が行われた。中道右派・国民自由党党首のクラウス・ヨハニス氏が約55.79%の得票率で勝利した。当選が確実とみられていたビクトル・ポンタ首相は敗北を認めた。
ポンタ氏は、ヨハニス氏に勝利に対し祝福をしたものの、首相を辞任する考えはないことを明らかにした。フォークス誌オンライン版が17日、報じた。
在外投票率アップが勝利の要因か
11月2日に実施された第1回投票では、立候補者14人のうち、だれも絶対多数に達しなかったため、上位2名による決選投票が実施されることとなった。第1回投票では、ポンタ氏は得票率40%、ヨハニス氏は30%で、ポンタ氏が10ポイントリード。さらに、選挙前の世論調査でも、ポンタ氏の勝利は確実視されていた。
投票率は62.04%で、第1回投票よりも10ポイント上昇。特に在外投票率が、第1回投票時よりも3倍以上になったという。選挙管理事務所の情報によると、在外投票を行った有権者は37万8000人。
勝利したヨハニス氏はドイツ系で、国外に住む有権者から多くの支持を獲得。国外のルーマニア人は、伝統的に左派に投票しない傾向があるといわれている。在外投票は、ルーマニア大使館や領事館294か所で行われた。
フォークス誌:Klaus Iohannis wird Rumäniens neuer Präsident
http://www.focus.de/politik/4278891.htmlクラウス・ヨハニス 公式サイト
http://www.iohannispresedinte.ro/