延期されていた被災地選挙、手探りの選挙戦は…
被災3県で初の全県選挙となる岩手県知事選が25日告示された。復興を訴える地域の代表となる人物を選ぶ選挙となるだけに、今後の地域再生への影響も大きく注目される。告示に合わせ、インターネットと選挙・政治分野を結び、新しい時代の参政意識向上を目指す「選挙ジャパン」においても、岩手県知事選挙特集ページがオープンした。
被害の大きかった地域では、まだまだ日常生活における混乱が大きく、“復興”をとなえる候補者の訴えは届きづらい様相もあるようだ。選挙戦に臨む候補者としても、がれきの中の選挙戦となり、異例ずくめで手探りの感は強い。
こうしたときこそのIT、だが老舗候補はやはり消極的か
このような極端な状況だからこそ、インターネット上での候補者への公開質問の回答内容などは、ネット環境にあればいつでもだれでもアクセスでき、投票時に大いに参考になるものとなるのではないだろうか。
先の選挙ジャパンでは、各候補者に対し公開質問状を出し、その回答内容を掲載している。内容は、現職県政への見方を問うものから、農業、漁業、エネルギー問題、財政再建、文化遺産、小沢氏に対する考え方を問うものまで幅広く10問。まさに今の岩手が未来を考えるうえで必要なものばかりだ。
しかし、この質問状に答えたのは、無所属で新人の2名のみ。現職の民主党推薦候補、新人共産党推薦候補の2名は無回答だった。こうした面には消極的ということか。岩手県民の判断はどうなるか、県内外からの注目が集まる。
選挙ジャパン 岩手県知事選特集