経産省、グラフやイラストなどを使って国民参加型の投稿サイトを開設
31日、経済産業省がオープンした投稿サイト「
ツタグラ」は、日本の国内外を取り巻くさまざまな問題をグラフやイラストなどを使って(インフォグラフィックスという)国民に分かりやすく伝える事を目指している。
インフォグラフィックスとは「
インフォメーション」と「
グラフィックス」を組み合わせた造語で、数字だけでは分かりにくい統計情報などをグラフやイラストなどを使って
見えにくい情報を
わかりやすい形にすることで理解しやすくする方法だ。
国民がコメント可能な投稿サイト「ツタグラ」
「
ツタグラ」では、環境問題や働き方などの専門家が定期的にテーマを提示⇒テーマに関連した数値や、専門家がテーマの内容について解説する動画などを掲載⇒クリエイターなどからテーマに沿ったインフォグラフィックスを募り、サイトに投稿してもらう⇒ユーザは応募されたインフォグラフィックスを閲覧でき、コメントを書き込むことができる。
インフォグラフィックスはクリエイティブ・コモンズライセンスで投稿可能。サイトにはDISQUSを導入し、閲覧するユーザーはTwitter、Google+、FacebookやDISQUS、OpenIDアカウントを使ってコメントを書き込める。国のサイトがソーシャルメディアアカウントと連携してコメントを書き込める機能を実装するのは初の試みだという。
現在のテーマの一つは「
縮小する日本」で、大野秀敏 東京大学大学院教授が
「これからの日本は人口や経済が縮小していくことがほぼ確定しています。では、その環境をいかに楽しむことができるでしょうか?」、
と問いかけ、後一つのテーマは「
エコジレンマ」では石田秀輝 東北大学大学院教授が
「地球環境の保護をただ『叫ぶ』だけで安心してはいないでしょうか? エコジレンマという課題を前に、バックキャスト思考で未来を考える必要が出てきています」
と投げかけている。(ITメディアニュースより)
経産省は「東日本大震災の経験から、正確なデータを正しい解釈で、分かりやすく伝えることの必要性が増している。」とし、データとビジョンを持つ専門家と、伝える力を持つデザイナーがコラボレーションをする。インフォグラフィックスを使って未来をわかりやすく描き、より多くの人に伝え広めていく。こうして点が線になり、面になり、やがて日本を変える原動力になる事を目指した「ツタグラ」を開設した。
ツタグラ 公式サイトITメディアニュース